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2008年1月27日 (日)

学会取材

某社の仕事で日本てんかん外科学会(浜松)を取材してきた。これから学会取材の仕事もいろいろやることになると思うが,発注先から取材依頼を受けた発表内容の詳細をここで書くことはできないので,それらと抵触しない自分の興味で聞いた演題や学会全体の感想などを時々書いてみたいと思う。

てんかんについてはこれまでほとんど知識がなかった。にわか勉強で少し参考書類を読んで行ったが,まず有病率の多さに驚いた。データにより差はもちろんあるが,大体0.5~1%(200人~100人に1人)というのがほぼ認められている数字のようだ。てんかん,というとなんだかすでに克服された疾患のような印象を持っていた自分の無知を恥ずかしく思った。

てんかんは10歳くらいまでに発症する例が多いようだが,乳児期の早い段階で発症し,予後の悪いcastrophic epilespsy(破局てんかん)というのがあり(薬物治療の効果がほとんど期待できない),そのような患児の生活を想像すると涙が出てきそうになった。

ランチョンセミナー(ファイザー提供)は,implantable technology(埋め込み型治療システム)に関する発表で,ITN Energy Systemsという会社の研究者が発表していた。内容は十分理解できなかったが,人工心臓でもその他でも同じ問題,つまり,生体適合性や動力(バッテリー)の問題が大きな課題のようだ。

日本におけるてんかん外科臨床研究,というセッションでは脳磁図(MEG)の開発・研究に初期の頃から関わって来られた広南病院脳神経外科の中里先生の発表が印象的だった。false negativeは許されるがfalse positiveの所見を出さないよう注意している,という発言には医師としての誠意を感じた。

てんかんにもさまざまな種類があり,70~80%は薬物治療でコントロールが可能だようだが,それ以外は難治性であり,てんかん外科の出番だが,外科手術で治る(症状がかなり軽減される)てんかんがあることは,医療関係者ですら知らないひとが少なくないようだ。

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コメント

ブログ、楽しく拝見しています。

週末『ROME』という海外ドラマ(大人向けです。くれぐれもお子さまと一緒に見るのは避けてください)を見ていたら、カエサルがてんかんらしき発作を起こしていました。
ずいぶんと昔のことですし(汗)、厳然とした史実ではなさそうですが。

アサカシキオさまのご活躍をお祈りしています。

from ICU

コメントありがとうございます。今後ともどうかよろしく。

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