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2008年6月12日 (木)

ASCO2008-その3

シカゴから戻ってすでに1週間。親の見舞いで帰省などしていたらあっという間に時間が過ぎてしまった。いまさらASCO2008-その3として書く材料もないのだが,少しの訂正と感想を書いておこうと思う。

ASCO2008-その2で,ImClone社とGenentech社の展示ブースについて書いたが,ImCloneだと思っていたほうはMerck KGaA(ドイツ)のブースだったことに写真を整理していて気づいた(両展示の写真をアップしました)。Cetuximab(Erbitux)がImClone社から生まれたことは間違いないが,販売はMerck KGaAやBristol-Myers Squibbと提携しているらしい。ちなみに,Merck KGaAはドイツの会社で,米国のMerckとは(もとはドイツのMerckから始まったらしいが)いまは完全に別の会社だ。

ASCOの最終日は,依頼を受けた会社のための取材アサイメントはなかったので,じっくり発表を聞いてみようと会場へ向かったものの,前日,知人にアメリカンステーキをごちそうになり酔っ払ってベッドに入るのも遅かったので,暗い会場でまたもやウトウトしてしまった。これじゃあ,時差ボケでボーとしていた初日となんら変わりない。我ながら情けなく思った。これではイカんと,乳癌のポスターセッションの会場に行き,入り口のところから順番にじっくり見始めたが,10演題に目を通すのに1時間もかかってしまった。記憶を頼りに覚えている内容を書こうと思ったが,1週間たった今,何も残っていない。

今回,4年ぶり(前回は2004年)のASCOだったが,その頃,すでに○○tinibや-○○mabの演題はかなり話題になっていたのも帰国後改めて知った。イマチニブ(グリベック)のことは当時から知っていたし関連する発表も少しは聞いたが,そのときは乳癌のホルモン製剤の演題取材がアサイメントの中心だったので,cetuximab,bevacizumab,erlotinibなどの言葉に注意を払うことがなかった(trastuzumab[Herceptin]については多少記憶がある)。無知というのは恐ろしい。

もう1つの感想。米国のヘルスケアが国として戦略的な産業に位置づけられていることは以前から理解していたし,医療の商業主義の最先端であることも,ASCOに限らず米国の多くの大規模学会に出席した経験からわかっているつもりであったが,今回,あらためて,産業としてのヘルスケアの力の大きさを感じた。もちろん,日本でも製薬業界は巨大産業であり,バイオは今後もますます重要な産業だが,米国と日本で大きくことなる印象を私が受けるのは,巨大病院,医療センターや学会そのものが,日本などよりもはるかに意識的に企業として行動していることだ。実際,アメリカの学会は株式会社になっているものも少なくない。医療制度が異なることも当然関係しているだろうが,どうもしっくりこない気分が残る(このへんのあたりはうまく書くことができない)。

いずれにしろ,自分の知識不足,勉強不足,実力不足を改めて感じさせられたASCO2008だった。

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