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2009年5月22日 (金)

徒然なるままに......。1)インフルエンザ-収束か第2波か? 2)胸膜炎-ああ胸が痛い 3)鴻池の記事で週刊新潮を再評価 4)food for thoughtがいっぱいのインフル騒ぎ

徒然なるままに,などと書いたが,徒然(つれづれ)を国語辞典でひくと「するべきことがなくて所在ないさま。退屈。無聊」とある。退屈は退屈だが,するべきことがなくて,というのは必ずしも当てはまらない(例によって仕上げなければいけない原稿が全然進んでいない。ここ2か月ほど,こういうことが続いていてよろしくない)。逃避的読書とか逃避的アマゾンショッピングについては何度か書いたが,最近は,逃避的ブログエントリー(気晴らしブログ)の度合いが強くなってきた。困ったものだ。

①インフルエンザ-収束か第2波か? わたし自身は,幸か不幸か,5月,6月の海外学会の取材仕事が今年は入らなかったので,新型インフルエンザを理由に大学や企業が海外(学会)への渡航を自粛するというニュースを読んでも「そんなの関係ねえ!」と他人ごとのように受け止めていたが,ここへ来て,神戸・大阪での感染者急増にともない,仕事が2つもキャンセルになってしまった。2つとも,今週と来週に神戸で開催予定だった国内学会にからむ仕事で,いよいよ自分の身(仕事)にも影響が出てきたか,という感じだ。

新型インフルエンザに対する対応についてはすでにいろいろと批判や疑問,異論がでてきているが,京都大学保健管理センターのこの緊急情報(第2報)は,ちょっとタブー的な,しかし,多くの人の本音に触れることが書かれていて興味深い。その部分をコピペすると,

「このインフルエンザに効くワクチンは当分ありません。発症してしまった人はちょっと辛いのですが、これで免疫を獲得して今後同じタイプのインフルエンザにはかかりにくくなることが期待できますし、公衆衛生的観点からは集団免疫の成立にも貢献することになります。賢く行動してやり過ごしましょう。」

実際,京都大学は休講せず,通常通り授業を行っているらしい。この緊急情報については2ちゃんねるでもスレがたっていて,おもしろい。2ちゃんねるなど,これまであまりアクセスすることはなかったが,新型インフルエンザ以降,膨大な数のスレができているのでついつい覗いている。2ちゃんねる用語(?)に精通していないのでよくわからないことも少なくないが,この巨大掲示板のボリュームには圧倒されている。

新型インフルエンザについては,これから梅雨に入るのでもう収束に向うだろうという楽観的な意見と,秋以降の第2波を恐れるべき,という考えの両方を見聞きするが,本当のところはどうなのか。いわゆる専門家といわれる人でも自信を持って予測できる人はいないのだろう。

②胸膜炎-ああ胸が痛い ゴールデンウィーク明けから左胸に痛みを感じるようになり,それほど心配はしていなかったのだが,寝起きする程度でも差し込むような痛みが走り,日常生活にも支障をきたしそうだったので,先週の土曜日,久しぶりに医者(病院)に行った。会社員をやめ国民健康保険に代わってから保険証を使うのはこれが2回目だ。胸のX線撮影をして,肺がんや結核は完全に除外され,消去法で「胸膜炎」の可能性あり,と診断(?)された。鎮痛薬(ロキソニンともう1つなにか)と(炎症の原因はわからないが細菌性の場合のために)として抗菌薬(ニューキノロン系の薬だったと思う)を処方された。すでに5日分を飲みきり,まだ痛みは残るが,軽くはなってきている。薬を飲まなくてもたぶん自然に治るものだったのだと思う。X線撮影で大動脈にゆがみがあり,動脈硬化がかなり進行しているかもしれない,と言われたことがむしろショックだった。すぐにどうなるということでもないだろうが.....。

③鴻池の記事で週刊新潮を再評価 先週号の週刊新潮に鴻池(前)副官房長官が愛人と熱海にゴルフ&温泉旅行に出かけた記事(および写真)が掲載され,鴻池氏はすぐに副官房長官辞任となった。この記事はわたしも(雑誌を買って)読んだが,週刊誌らしい(?)記事で評価したい。記事のかなりの部分を鴻池(前)副官房長官の発言の引用で埋めており,鴻池氏のマヌケさがうまく表されていた。以前どこかで,週刊新潮を「サラリーマンの2ちゃんねる」(「おじさんの2ちゃんねる」だったかもしれない)というような言葉で喩えているのを読んだことがあるが,わたしが週刊誌に期待するのはこういう記事だ。

④Food for thoughtがいっぱいの新型インフルエンザ騒ぎ 英語にfood for thoughtという言葉ある。An idea or issue to ponder(思考の糧,考えるべきこと,考えさせられること)というほどの意味だが,今回の新型インフルエンザ騒ぎは,いろんな角度からのfood for thoughtに満ち溢れている気がする。日本の医療,政治,行政,危機を予測し対処する日本および日本人の能力,etc......。

新型インフルエンザがこれほどの大問題になっている本質的な理由の1つは「未知」ということだろう。「未知」であり「未経験」。だから,心配しようと思えばいくらでも心配できる。それと,マスコミに取上げられることに対する恐怖心。海外渡航や出張,イベントの中止をする人の多くは,新型インフルエンザに感染することそのことよりも,自分の会社(学校,団体,自治体)や自分(自分の家族)が最初(あるいは初期の)感染者となり,マスコミで報道されることのほうにより恐怖を抱いているのではないだろうか。(もちろん感染となれば何日も病院やホテルに隔離され,仕事や生活に支障をきたすという実害もあるが)。

また,唐突だが,evidence-based medicineというものの脆さ,胡散臭さ(あえて胡散臭さという乱暴な言葉を使うが),あるいは課題,も今回出てきているのではないだろうか。役に立たなさと言ってもいいかもしれない(こんなことを書くとドクターに怒られそうだが)。

しかし,例えば,マスクの有効性について新聞やネットで「専門家」といわれる人がいろいろ発言しているが,その多くが個人的見解に過ぎないのではないか。うがいについてはどうだろうか。米国のガイドラインなどでは手洗いは薦めているが,うがいは記載すらないという。ようするにエビデンスがないわけだ。

あるいは,タミフルについて,若い人(10代)に処方すると自殺企図や異常行動などの副作用が多いと一時問題になったが,あれについては一体どういう答が出ているのだろうか。(もっとも,今回一番患者が多いのは高校生で,そのくらいの年齢になると異常行動の問題を心配する年齢でないのかもしれない)。

では,妊婦に対するタミフル投与はどうか。昨日だったか,テレビを観ていたら,神戸のある産科での医師と妊婦さんのやりとりが流れていたが,タミフルは妊娠中に服用しても安全です,とはっきり言っていた。しかし,「今日の治療薬」をみると,妊婦(胎児)への危険度表示でタミフルはFDA基準のカテゴリーC(動物生殖試験では有害作用があることが証明されている。ヒトでの対照試験は実施されていない。潜在的な利益が胎児への潜在的危険性より大きい場合にのみ使用すること)なっている。しかし,私が見たテレビの放送では,安全です,と断定しているような印象を受けた(ほとんどの視聴者もあれを見ればそう解釈するはずだ)。

うだうだと何を書いているのだろうか。平時にはエビデンスがあるとかないとか,ワイワイ議論している「専門家」や「ドクター」が,今回程度の新型インフルエンザ騒ぎに対してさえ,かなり乱暴というか,荒っぽい発言や行動をとっているような気がするのだ。

それは,仕方がないことであるのか,あるいは,仕方がないことではなく,今回のことを教訓にして改善していくべきなのか。そして,一般の国民はどういう対応をとるべきなのか。マスコミはどういう報道をするのが望ましいのか。

Food for thoughtはいっぱいあるが,ああ,そんなことよりも,わたしは胸が痛くて仕事が進まない(言い訳)。

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