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2010年5月 7日 (金)

学会取材-日本小児科学会-②

「シンポジウム3 日常診療における虐待への気づき:合理的疑いを持つために」も聴講した。筑波大学人間総合科学研究科精神機能障害学の宮本信也先生,国立成育医療センターこころの診療部の奥山眞紀子先生が座長で,.

「一般小児科診療における気づき:『子ども虐待』が意味するもの」(.和歌山県立医科大学保健看護学部・柳川敏彦先生),「小児救急診療における気づき」(北九州市立八幡病院小児救急センター・市川 光太郎先生),「頭部外傷診療における気づき」(兵庫県立こども病院脳神経外科・長嶋達也先生),「気づいた後どうするか」(.淑徳大学総合福祉学部・松田博雄先生)の4講演と総合討論があった。

子ども虐待を疑われる患者が来院した場合,虐待を正しく認識し適切な処置を取る自信がないという小児科医が相当な割合でいる(細かい数字はまたも失念)というアンケート結果が示されたが,驚くと同時に実際は難しいのかなあという気もした。

市川先生と長嶋先生が紹介した症例やその写真は,素人のわたしには目を背けたくなるようなものばかりだったが,そのすべてを即座に“虐待”と断定することも難しいらしい。

制度的な問題も議論されていた。虐待を疑った場合の通告先としては,児童相談所ということになっているが,虐待が明らかな場合(しかも,子どもの命があぶない場合は)は,警察が先か,など,臨床現場の医師でもまだ,どうしていいかわからない現実があるようだ。

児童虐待防止協会というNPOもあり,それらの関係や権限についても,いまひとつ,明確でない(あるいは,実際ははっきり区分けされているのかもしれないが,啓蒙・広報活動が十分でなく,広く伝わっていない)気がした。

被虐待児は成人後,今度は自分が虐待する親になる傾向があるようなので「虐待の連鎖」を断ち切るためにも,医師や医療従事者だけでなく,一般人も虐待を疑ったら,迷わず通報や介入をすべきだと思うが,現代の日本では,そのような“おせっかい”を躊躇う人が多いのかもしれない(自分もそのような場合,迷わず即行動に移すことができるかどうか,はなはだ心もとない)。

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