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2010年6月10日 (木)

学会取材-米国臨床腫瘍学会(ASCO 2010)-⑦

疲れてきた。もうやめよう。

ASCOは2年ぶりで,2008年に取材にきたとき,tinib-mabだらけだなあと感じたが,その傾向はますます強くなってきている。以前どこかで読んだが,10年後には癌領域の薬はほとんど分子標的薬になると予測されているらしい。

しかし,「今日の治療薬」をひもとけば一目瞭然だが,分子標的薬はべらぼうに高額だ。この点について,ASCOではあまり議論がなかったように思う(あったのだが,そのセッションを聞いていないだけかもしれない)。少なくとも,私が聴講した発表(このブログで触れたもの以外にも結構な数の発表を聞いた)の質疑応答で,薬の値段(医療費)とのからみで,分子標的薬の開発を進めることに対して疑問を呈するようなコメントはほとんどなかった。薬価に関して言及したコメントが少しはあったかもしれないが,それがきっかけで,大議論が広がった,という場面には遭遇していない。

まあ,ASCOに出席している人の利害関係を考えれば当然とも思えるし,そんなことを言えば,わたしも,そのような癌研究の繁栄の,末端の末端の末端の………末端の恩恵を受けて,仕事を得ているわけだが……..。

ただ,そろそろ,イケイケドンドンのような,なにがなんでも分子標的薬,といった開発に対する反省が,さまざまな方面から出てくるような印象を今回は持った。あるセッション(たぶん,Angiogenesis: Where Do We Go from Here?のセッションだったと思う),で,“Me, too drugはうまく行かないだろう”というような講演者の言葉を聞いた。

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