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2010年7月16日 (金)

学会取材-日本脳ドック学会

6月11日にASCOから戻ってから1か月。冷静に考えるとそれほどでもないのだが,主観的にはいろんなことに忙殺されている感じがしている。1つには,体調があまりすぐれないことが関係していると思う。湿気の多いいまの気候は健康な人間でも体調を悪くしてしまいそうだ。子どもを医者に連れていった際,薬局に血圧計が置いてあったので計ってみたら,148/95。計る前から高そうだと感じていたが,最近の肩こりと頭痛はやはり血圧かと考えてしまった。

山形で開かれた第19回日本脳ドック学会を取材した。今回,日本に500以上あるとされる脳ドック施設(脳ドックを提供する医院,病院)のうち,134施設が学会の認定施設として初めて発表された。脳ドックは日本独自の診療形態で,多分に玉石混交の状態だと思われる。今回の認定制度で,脳ドックのクオリティーが保証されるということだろうか。

とはいえ,脳ドックという診療(検査)そのものが,果たしてどれほど実際の役に立っているのかというと,疑問が湧いてくる。一番の目的/存在意義は脳卒中(脳出血,脳梗塞,クモ膜下出血)の予防だろうが,今回,わずかに聞いた範囲でしかないが,どうも,(事故予防という意味では)車の車検と同程度(あるいはそれ以下)の効果しかないんじゃないか,という印象を持った。こんなことを書くと怒られそうだが。

東京女子医大の内山真一郎先生の「TIAの新しい概念と治療戦略」(ランチョンセミナー)は興味を持って聞いた。一過性脳虚血発作(Transient Ischemic Attack;TIA)が,脳卒中の前ぶれとして重要であることは知っていたが,実際には,前ぶれというような簡単なものではなく,TIAの症状が出たら,すぐに入院して経過観察すべきほど,重要であることがわかった。TIA後の短期間(90日以内)に脳卒中を発症する率は15~20%だが,実際には半数が24時間以内に発症しているらしい。したがって,TIAの症状が出たら,すぐに精密検査・治療を受けることが望ましいようだ。

急性冠症候群(actute coronary syndrome;ACS)という言葉は,不安定狭心症から心筋梗塞までの病態を包括的に捉えた概念で,循環器の領域では完全に定着したが,内山先生は同様に,TIA/Minor Stroke(軽症脳卒中)から脳卒中までをカバーするAcute Cerebrovascular Syndrome(急性脳血管症候群?)という概念を考えることが重要だと言っていた。

TIAもしくはMinor Stokeの再発リスク予想するABCD2スコアも大切なので備忘録として書いておこう。

ABCD2スコア(Lancet, 2007;369:283~292)

 :Age (60歳以上=1点)
 :BP (TIA後最初に測定された血圧:収縮期血圧140mmHg以上,または拡張期血圧  90mmHg以上=1点)
 :Clinical features (臨床症状:片麻痺=2点,構音障害のみ=1点,
   その他=0点)
 :Duration (TIA症状の持続時間:60分以上 =2点,10~59分=
   1点,10分未満=0点)
 :DM (糖尿病あり=1点)

 7点満点:、
  ・6~7点:2日間で脳梗塞になる高リスク (8.1%)
  ・4~5点:2日間で脳梗塞になる中等度リスク (4.1%)
  ・0~3点:2日間で脳梗塞になる低リスク (1.0%)

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