最近のトラックバック

« 学会取材-第48回日本癌治療学会-② | トップページ | 臨床試験を“勝った負けた“で語るのはどうかと思う »

2010年11月 5日 (金)

学会取材-第48回日本癌治療学会-③

シンポジウム1「分子標的薬剤の新展開」は,①でも書いたとおり,最初の6人の演者は,担当のがん種に関する最近の臨床試験のデータや開発状況を紹介した発表で,それなりに勉強にはなったが,おそらく知っているひとは知っている,というような内容であった。

したがって,島田氏の発表以外は,わたしはむしろ質疑応答に興味をもっていた(あ,もう朝の5時だ!。早く帰ってシャワーを浴びないと新幹線に乗り遅れてしまう)。

一つ印象に残っているのは,肝細胞がんに関する古瀬氏(杏林大学腫瘍内科)の発表のあと(だったと思うが,誰のあとであっても問題ではない)に出た,ある人のコメントだ。(非常にあいまいな記憶ですが,コメントの内容は間違っていないはずです。それに対するわたしの感想です)

なんでも,最近の日本でやる臨床試験では,日本人に対してだけ,いい結果が出ないというようなものが少なからずあるそうで,それについてフロアーからコメントしたその先生の質問は「そのような(ネガティブデータばかりが出る)状況が続くと,海外のメガファーマは,日本を臨床試験から簡単にはずす。日本抜きでやられてしまうが,これについてどう思うか」という危機感を述べたものだった。

わたしが驚いたのは(驚くこともないのか),その質問が,海外の大手製薬メーカーの資金提供による臨床試験の対象からはずされる,という点に重点がおかれているように感じられたからだ。臨床試験のsubjetctsとしての対象症例のことは頭にあっても,どうも,生身の患者のことを念頭においたコメントとは感じられなかった。わたしの感じ方がひねくれているのかもしれない。

« 学会取材-第48回日本癌治療学会-② | トップページ | 臨床試験を“勝った負けた“で語るのはどうかと思う »

医学・医療」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/520869/37534907

この記事へのトラックバック一覧です: 学会取材-第48回日本癌治療学会-③:

« 学会取材-第48回日本癌治療学会-② | トップページ | 臨床試験を“勝った負けた“で語るのはどうかと思う »