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2011年3月 7日 (月)

「その訳はありえんだろう!」シリーズ-医学英語(和訳)を中心に-第5回-「より良い翻訳」のためには「より良い」を「より少なく」

自分の英語力などたいしたことはなく,翻訳技術もまったく未熟であることは承知しているが,それでも,収入の一定部分を翻訳で得ているので,日本語と英語の違いにはかなり意識的になっているつもりだ。翻訳に限らないが,言葉を扱う仕事をしている人間は“語感”の重要性を忘れるべきではないと思う。

ああ,それなのに,それなのに。。。前回も書いたが,「日本語として不自然でないか?」という見直し(というか反省)が全然なされていない訳文(和訳)が結構多いのに驚かされる。

比較級があると,必ず,「より~」としてくる訳者が少なくない。しかし,欧州言語の形容詞についてウィキペディアの説明をみると<比較変化: 一般的には原級 (en:Positive)、比較級 (en:Comparative)、最上級 (en:Superlative) の3つの段階を持つ。これらの表現を訳すために「より~」「もっとも~」という日本語が作られた。>とある。

形容詞だけでなく副詞もそうだろう。More recently,と書いてあると「より最近になって」,biggerは「より大きい」,most~は「もっとも~」だ。

たしかに,比較級(や最上級)になっている原文(英語)をすべて“比較級”表現(~より,~のほうがより~)抜きで訳すのは難しいしが,ナシでも原文の意味を損なわない箇所,ナイほうがむしろ正確な訳になる文章,そんなところまで,より~,と訳していては,まるで中学生の英文解釈の答案になってしまう。

以上,自戒を込めて。

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