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2012年1月15日 (日)

年末から年始あれこれ②―発作的に申し込んだ<アゴラ読書塾 池田信夫「日本人とは何か」>

昨年末(12月16日以降)のやる気低下はかなりひどく,パソコンの前に座ってもいろんな人のツイッタ―やブログ記事を読んだり,仕事にまったく関係のない本を読んだり,逃避モードの典型的な“症状”が朝から晩まで,毎日続いていた。そして,ある日,頭が一番おかしくなっているとき(?)に<アゴラ読書塾 池田信夫「日本人とは何か」>のお知らせを目にしたわたしは,発作的に申し込み,そのあとすぐに受講料も振り込んでしまった(しまった,と書くとなんだか公開しているようだが,それほど後悔はしていない)。

すでに2回の講義を受講したが,池田先生の講義を生で聞けるだけでも刺激的だ。第1回は梅棹忠夫『文明の生態史観』(1月6日),第2回は中根千枝『タテ社会の人間関係』(1月13日)。

梅棹氏の本は今回初めて読んだ。中根氏のタテ社会の~は若い頃に一度読んだ記憶があるが,内容は全く覚えていなかった。

両書とも古い〔梅棹氏の「文明の生態史観」という短い論文(最初に掲載されたときは,序説,という言葉ついていたらしい)は1957年頃,中根氏のこの本も1960年初めあたりらしい)ので,いま読むと陳腐というか当たり前な気がすることが多い。

そのことは,講義でも指摘され,特に,『タテ社会の人間関係』については,そのような評価が池田先生からも聴衆からも出たが,梅棹氏の生態史観,というのもわたしにはどうもピンとこなかった。

西側ヨーロッパ諸国と日本を第一地域,その2つに挟まれた地域(イスラム諸国,ロシア,インド,中国,東南アジアなど)を第二地域(第一と第二,逆だったかな?)と分け,西側ヨーロッパと日本はむしろ共通点が多い,というような内容だったと思う。

しかし,わたしがピンとこないのも当然という気がする。池田先生の説明では,当時(1950~60年代前半頃)は,歴史学者や経済学者の間ではマルクス主義の影響を強く受けている人が多く(というか,それが主流派),マルクス主義による「発展段階説」(アジア的,古代的,封建的および近代ブルジョア的,段階を経て発展世界史の歴史観(?))というものを信じている人が多かったからだそうだ。

わたしはインドには行ったことはないし,もちろん,梅棹氏のように学問的バックグラウンドもないので理論的は反論はできないのだが(それでも,海外を見分している,という意味では,西ヨーロッパ数か国,アフリカ3か国(ナイジェリアには2年在住),東南アジア4か国くらいは行っている),文明の生態史観一冊(この本はタイトルの論文以外に,梅棹氏の当時の論文をいくつか集めたもの)を読んでも,ただの旅行記程度にしか感じられなかった。一言で言うと,書いてあることが「当たり前のこと」ばかりという気がした。(笑ってしまったのは,「文明の生態史観」を書いた当時(この論文は,インド・パキスタンの探検旅行から帰った後に書いたものらしい),梅棹氏はまだヨーロッパに一度も行ったことがないと書かれていたことだ。それでいて,西ヨーロッパと日本は第一地域,中国,インド,ロシア,イスラムなどを第二地域,というような壮大な歴史観がよくも発表できたなあ,思った)。

梅棹氏の「生態史観」というのはそれをマルクスの発展段階説を否定するものとして,発表当時から多くの反響・批判的論考があったらしい。

しかし,マルクスなんぞ,本屋で立ち読み(読みというより,ページをぱらぱらめくっただけの,立ちめくり)したくらいかないわたしにとって,発展段階説にしろ,梅棹氏の「生態史観」にしろ,「それがどうした?」「で,それで,なんなんだ?」という感想しか思い浮かばなかったというのが正直なところだ。

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