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2012年5月 3日 (木)

学会取材-日本泌尿器科学会-ロボット支援手術で前立腺全摘が保険適応になったが。。。。

前のエントリーであたりまえなことばっかり-その①,と書いてしまったので,その②も書きたいのだが,もう書きあぐねている。

そういえば,すでに5月なのに,今年に入ってから「学会取材」をタイトルの頭につけたエントリーがほとんど(まったく?)ないことに気付いた。実際,国内学会の取材仕事は今年,かなり少ない。それはそれで困ったことだが,それを補うほかの仕事がそれなりにあったので,とりあえず4月までは収入的にはまあ「順調」だった。

4月21日から横浜で開かれた第100回日本泌尿器科学会は,ちょっとした取材仕事があり,1日だけだが取材に行った。その取材原稿はもう書き終えたので,聴講したセッションのなかで「あたりまえなことばっかり」と感じたことを無理やり書いてみるとするか。

da Vinci という手術用ロボット(正確には手術支援ロボット)は欧米では2000年くらいから普及し,いまでは,さまざまな領域の手術に使用されている(2011年末時点での世界での導入台数は2132台)。

泌尿器科はそのなかでも,ロボット手術が最も多くおこなわれている科であり,米国では前立腺全摘除術の85%以上はda Vinciを使ったものだという(2009年時点で)。

ロボット支援による前立腺全摘術は,RALP(robot-assisted laparoscopic prostatectomy;ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術)と略され,「ラルプ」と呼ばれているが,今回,ロボット支援手術のシンポジウムに入ってアレ?っと思ったのは,RARPという略語も使われていたこと。この場合は,RARP(robot-assisted radical prostatectomy;ロボット支援根治的前立腺摘除術)だろうか。ロボット手術をたくさんやっている東京医大の先生は,RARPを使ったいたような気がする。

『あたりまえなことばっかり』がなかなか出てこない。。。<(^ー^ι)

ロボット支援手術のシンポで各演者の講演が終わり,パネルディスカッションになったときにいくつかの質問や問題提議があったが,座長からの質問の1つに「日本でも前立腺全摘はロボット手術に置き換わっていくと思うか」という質問があった(日本でもこの4月から,RALPは保険適応となった)。

それに対して,パネルの1人は「ほとんどがロボットに置き換わっていくであろう」という答え。残りの3人は「RALPでは対応できない開放手術や腹腔鏡下手術は残るであろう」というような答えだったように記憶している。

そのとき,わたしは内心「あたりまえなことばっかり」っと自分に向かったつぶやいた(やっと出てきた ゜。(^▽^*)ヾ)。いや、このときは「あたりまえなことばっかり」と思ったというよりも、「4人とも同じ答えじゃないか」と思ったということ。

もう1つ。da Vinci システムの急速な普及が医療費増加に拍車をかけているのでは,というNew York Timesかどこかの新聞記事(da Vinci の製造メーカーはシステムをoversellしているのではないか,というような見出し)が紹介され,それについてパネルの意見を求めるというような質問もあった。このときのパネルの答えがどういうものであったか,覚えていないのだが,da Vinci を作っているメーカーがそれを oversell するのは「あたりまえだろう」とわたしなどは思ってしまった。そもそも,メーカーはoversellなどとは考えていないはずだ。

あと1つおもしろいと思ったのは「RALPを使いこなせるようになるには,そのまえに腹腔鏡下手術の訓練と経験を十分積んでいる必要があるか」というようなフロアからの質問(da Vinciの導入を検討している地方の病院の先生からの質問だったと思う)。

「自分は開放手術の経験は豊富にあるが,腹腔鏡はやっていない(腹腔鏡の経験は少ない,だったかな)。その場合,まず,腹腔鏡手術の経験を積んでからRALPに進まなければならないか?」というような質問だったと思う。

これについても,RARPをたくさんやっている東京医大の先生は,「解剖の知識が十分あり,開放手術の経験も豊富にあれば,腹腔鏡手術の経験は必ずしも必要ない。むしろ,スキル的には,腹腔鏡手術の技と da Vinciを操作するスキルは別もの」というような答えだったのに対し,ほかのパネルの先生は,(通常の)腹腔鏡の経験→RALPというコースを支持していたように思う。

明日は6時に家を出て成田空港にいかなきゃいけないんだった。もう帰って寝よう。

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