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2012年7月13日 (金)

書店の立ち読みで十分-「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」

6月14日に米国糖尿病学会(ADA)から戻ってはや1カ月。この間,取材仕事ではない原稿書きの仕事がそれなりにあったので暇ではなかったものの,忙しいというよりはダラダラと能率の悪い毎日が続いている。

ツイッタ―をやるとブログの更新頻度が減るのではないかと予想していたがその通りになってしまった。

2~3日前,ツイッタ―でつぶやいたが,「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか(ピアーズ・スティール著,池村千秋訳」(阪急コミュニケーションズ)を読んだ。上記のとおり,この1カ月は5~6月の出張疲れからか,もともとエンジンのかかりが遅い仕事ぶりに拍車がかかり(この拍車の使い方はなんかヘンだな),まさに先延ばし(procrastinate)の毎日だった。いや,今もそれは続いているので,先延ばしの毎日である,と言うほうが正確か。ブログなんぞを書いている場合ではないのだ。

約300ページのこの本は<先延ばし研究10年超の世界的権威が人類永遠の課題をユーモアたっぷりに解き明かす!>という宣伝文句が裏表紙にあり,本の帯には<「ぐうたら癖」はDNAに書き込まれていた!? 原因がわかれば克服法も見えてくる>というコピーが載っているが,これを見ただけで胡散臭いと感じなかった自分が情けない。

原文のタイトルは“The Procrastination Equation”(先延ばしの方程式)で,

モチベーション = 期待 X 価値 /衝動性 X 遅れ

というのがその方程式らしい。第6章までこの方程式と先延ばしによる損失(個人にとっても,集団,国にとっても)の説明。第7章から第10章が先延ばしの克服方法の解説,という構成になっている。第6章までは先延ばしをする人間の実像や脳のメカニズム,症状などが記述され,それなりに興味を持って読んだ。第4章のファイスブックをはじめととするソーシャルメディアが現代人の時間を奪っているというあたりもおもしろかったが,後半(第7章からの先延ばしを克服する方法)に入ると急に陳腐になる。

言葉多くして中身なし,の典型で,<明確なゴール設定>,<行動プラン>,<必要なのは信じること>など空疎な言葉が並ぶ。

この本を読んで先延ばしを克服できる人はそもそもこの本を読む必要がないし,先延ばしを克服できない人はこの本を読んでも克服はできない。

まあ,このことはこの本に限ったことではないのだが。。。。

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