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2013年2月

2013年2月28日 (木)

週刊文春 3月7日号 <池上彰のそこからですか!?/ドラッグ・ラグに泣いた安倍首相 > はちょっとおかしいんでないかい?

明日から3月。今日は春の到来を感じさせるような天気だった。昨日から大阪へ行っていたが,帰りはコートが暑くてじゃまになった。関空の売店をのぞいていたら,今日発売の週刊文春と週刊新潮が目に留まったので購入。池上彰氏のドラッグ・ラグに泣いた安倍首相,という記事はどうもへんな気がしたので,ちょっと感想を書いてみる(2月はブログを一度も書いていなかったので,とりあえず今月のエントリーを埋めるため(^_^;)。ま,サラッと書きます。

ドラッグ・ラグ,について結構,一般の人(オレも一般の人だが)が誤解しているんじゃないかと思うのは(そして池上氏もか?!),海外で承認されていても,日本で承認されていない薬は使えない(使うと違法?)と思ってるんじゃないかということだ。

実際はそんなことはない。保険診療を受けるのであれば未承認薬の使用は不可能だが,金銭面ではすべて自己負担(自費診療)で,処方に協力してくれる医師がいれば,海外でしか承認されていない薬でも使える。(ま,現実的には,この段階で,ほとんどの一般の人は当該薬による治療は不可能になるが。。。特に,がんの分子標的薬などは,べらぼうな値段なので,よっぽどの金持ちでないと無理だろう)。

さて,安倍首相を救ったというアサコール(これは商品名)(一般名はメサラジン)。米国では2007年に承認され,欧州では2005年と書かれていたように思う(今,手元に文春がないので未確認)。第一次安倍内閣が終わったのは,2007年9月なので,メサラジンを使おうと思えば使えたはずである。

一般人ならともかく,首相(しかも安倍晋三)が,金銭的な負担のせいで薬を使用できないとは考えらない。また,最高水準の医師団がついているはずだから,メサラジンの使用が思い浮かばなかったはずはない。

ということは,安倍首相が2007年9月に辞任した理由は,

1)純粋に健康上の理由であったとしても,A) アサコール(メサラジン)を処方しても寛解を導入できるような状態ではなかったか,あるいは,(同じことだが),B)当時はアサコール(メサラジン)に関する臨床データが海外でも現在と比べて十分でなく,それによって,首相の任務を果たせるまで回復させられる見込みがなかった

2)本当の理由は,健康上の理由ではなく,別のところ(政治的あるいは政局的な理由)にあった。

のどちらか,あるいは,その両方がまざったものではなかったか。

以前,青山繁晴氏が,安倍首相が退陣した本当の理由は健康問題ではない,と言っているのをYouTubeで聞いたような記憶がある。

ま,そういう深刻な(?)ことをここで書こうと思っているわけではないが<ドラッグ・ラグに泣いた安倍首相>なんて書くと,あのとき,アサコール(メサラジン)が日本でも承認されていれば,第一次安倍内閣は退陣せずにすんだ,というような印象を読者に与えないだろうか。

だからドラッグ・ラグはよくない,なにがなんでも解消すべきだ,ということなのだろうか。そんな単純な話じゃないと思うけどなあ。

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