学会取材:米国精神医学会(APA 2013)-②
もうあまり時間がないので、あと少しだけ書いて終わり。
DSMに関しては、批判しようと思えばいろいろおかしな部分もあるのだろうが、今回リリースされたDSM-5の英語版(あたりまえか?!(^^)!)がプレスルームに数部、置いてあったので、原稿を書くためにざっとめくってみたが、DSM-IVより構成はすっきりして、読みやすくなっているという印象は持った。分厚いが英語そのものは簡単だ。用語について新しく作られたものや、以前からあるが、今回、やたらと増えた(気がする。数えたわけではない)というか、シンポジウムなどでも強調されていたのが、specifier(s)だ。日本の出版物では、特定用語、と訳されているが、どうもピンとこない。英語でもイマイチピンとこないが、4日間、毎日聞いていると、なんとなく耳に慣れてきたのは確かだ。
今回、聞いた講演でも最もよかったと思うのは、21日にあったLecture 29、Stephen M. Stahlによる“What is a 21st Century Neurobiologically-Empowered Psychiatrist? Lessons From Crime Scene Investigators”だ。
内容豊富かつユーモアに富んだ、それでいてわかりやすい講演だったが、これについては、仕事で原稿を書いたので現時点であまり詳しくは書けない。
ただ、この講演を聞いて、わたしは、DSMというものがどういうものか、感覚的によく理解できた気がするし、dimentional diagnosisとか、symptoms domainなどという言葉の意味するところもかなりスッキリ理解できた。
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