最近のトラックバック

« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »

2013年8月

2013年8月31日 (土)

最近多い「膝痛」関連の記事で思うこと-その③

わたしがいま膝痛のためにやっているのは,大阪にある治療院(指圧・接骨院)で教えてもらった体操である。膝痛解消などというタイトルの本によくかかれている,筋肉強化(大腿二頭筋など)の運動は,もちろん,うまくやればそれなりの効果はあると思うが,実際にはかなりきついし,運動そのものに結構な痛みを伴う。

わたしも足首に重りを付けて,膝から下を水平あげたりおろしたりの運動は試したが,むしろ膝をさらに悪くしそうな気がした。もちろん,太ももの筋肉を強化することは,膝の負担を軽くするうえで重要であることは間違いないのだが,それだけではどうもうまく行かない気がする。

自分もそうだと思うが,激しい運動などで半月板を断裂したとか,あるいは,膝軟骨が完全にすり減った状態になっている(変形性膝関節症)わけではないのに膝が痛いという人は,長年の生活習慣(身体のバランス,歩き方,O脚)から不自然な負荷が長期間,膝にかかっているのではないだろうか。したがって,左右の脚の長さを含む足,膝,腰のバランスや姿勢などを矯正しない限り,膝痛もよくならないのではと思っている。もっとも,これも言うは易く,行うは難しだが。。。

わたしは脚の長さがほんのわずかだが異なるイスを思い浮かべる。たとえ1~2ミリ程度でも,イスの脚の1本が短いとそのイスはガタガタになり,すわりごこちはよくないはずだ。中高年がかかえる膝痛のなかにはこのような膝痛が少なくないのではないだろうか。そして,そのような原因からくる膝痛の研究はまだまだ不十分である。

最近多い「膝痛」関連の記事で思うこと-その②

整形外科医は手術適応となるような,画像診断(X線,MRI)で明らかな病変が見つかった場合の治療法は知っているが,<中高年のひざ痛>のような,ようするに,加齢に伴う身体の不具合に対する「標準的診察」,「標準治療」のようなものはないのであろう(そもそも,正常な老化現象,に対しては治療法はないはず。それが治療の対象になるには,病気に“昇格”する必要がある)。

新聞や週刊誌,テレビで大きく報じられ,革命的治療法,だとか,画期的治療,とかの見出しやテロップ,コメントがでることもあるが,本当にすぐれた治療法があるのであれば,問題は一気に解決するはずだ。

ネットでもそうだが,膝痛,などのキーワードで検索すると,膝痛治療に関する宣伝・広告はくさるほど出てくる。ある障害(問題)を解決するという宣伝・広告がたくさんあるということは,当該の障害(問題)の画期的な解決法(治療法)が存在しない,ということのなによりの証拠だ。これについても,以前,ツイッタ―で触れたことがある。

ダイエットしかり,英会話上達しかり,そして膝痛しかり。メディアで話題になるのは,画期的な解決法(治療法)がないからである。

膝痛に関していえば,現時点で(私がそうであったように),整形外科でレントゲンとMRIで撮影をしてもらっても,すぐに治療対象となるような明らかな病変が発見されないような人の膝痛に,変形性膝関節症,ではない,画期的な診断名(病名)がつくられ,それなりの標準治療が出現すれば,現在の骨粗鬆症に匹敵するほどの『マーケット』ができるであろう〔これは,現在の状況をマーケット(ビジネスチャンス)と捉えた場合の見方〕。

一方,わたしもその1人だが,(広い意味での)患者としての立場から膝痛の問題を考えた場合,予防や早期段階での改善が実現されるケアは,整形外科では期待できないと思う。もちろん,重症になって,日常生活にも大きな支障がでるようになれば,整形外科の出番はある。ただ,わたしの現在の程度(痛みは日や時間帯,天気などによってかなり変動し,本当に痛いときは短距離の歩行もきついが,調子のいいときは日常生活に支障はない)であれば,よほど膝治療専門のところでないと丁寧な診察や治療(予防体操などを含む保存的治療)はしてくれないのではないだろうか。

最近多い「膝痛」関連の記事で思うこと-その①

最近,膝の痛みに関する新聞や雑誌の記事,テレビ番組がやけに多いような印象を持っている。かくいうわたしも3月に<変形性膝関節症(たぶん)に苦しむ日々>というエントリーを載せたので,時代を先取りしていたことになる(のか?)。

朝日新聞は今月なかばに「ひざ痛中高年1800万人 要介護へ移行リスク5.7倍」という見出しで,厚生労働省研究班の調査結果を紹介しているし,NHKのアサイチでも1~2カ月ほど前,膝痛の特集をやっていたような気がする。

週刊誌では先週から週刊文春が「ひざ痛治療革命」という連載をやっている。今週号は買ったがまだその記事は読んでいない。

ツイッターではすでに何度かつぶやいたが,わたしは3月くらいに近所の総合病院の整形外科へ行き,膝のレントゲン写真を撮ってもらい,6月にはもう1度同じ病院(同じ医師)に行き,MRIも撮ったが,率直にいって,膝痛治療は全く遅れた分野だと感じた。私の行った病院の整形外科が特に劣っているのかもしれないが,おそらくそうではないだろう。そもそも,医師に最初から治療する気がない(こういうふうに書くとドクターに怒られそうだが。。。)

1800万人という上の見出しで問題になるような中高年の膝の痛み(私もその1人)は,診断としては,変形性膝関節症(正式には,へんけいせいしつかんせつしょう,と読む)とされることが多い。

医学的な議論をする準備もその気もないのだが,自分の経験だけを書くと,1回目のレントゲン(X線)撮影では膝軟骨等はまったく正常に映し出され,摩耗・損傷を示唆するものなし(ちなみにわたしが痛いのは左膝)。そのときは,ゲル状の鎮痛塗布薬(ジクロフェナク)が処方され,どんな本にでも書いてあるような,大腿二頭筋を強くする運動や水泳を勧められた。ただ,半月板など,膝内部の細かい様子はMRIで撮影しないとわからないので,痛みが続く・増大するようならMRIでみましょう,とのことであった。

6月に3回の海外取材の仕事をおえ,痛みはさらに強くなっていたので(その間も,もろもろの本で紹介されている体操はしていた),MRI撮影を受けたが,その写真をみても整形外科医の解説は「内側半月板に消耗性の摩耗らしきものが見える」というだけ。じゃあ,それがわたしの膝痛の原因のか,と尋ねたが,「おそらく」というような返事のみであった。

その時点でわたしはもう「(少なくともこのドクターは)本気で治療する気はないな」と確信した。

テーマのないつぶやき-8月も終わりか

Twitterでつぶやき出してからブログ更新頻度が大きく低下しているが,ブログを書かなくなったのはTwitterだけが原因でもない。46歳で無謀なフリーランス生活に入って6年目。今年は本当にしんどい。

もう15~6年前に亡くなったが,京大名誉教授で歴史学者の会田 雄次氏(わたしは彼の評論が結構好きだった)が,ある著書のなかで次のようなことを書いていた(正確な言葉ではありません)。曰く,

<世の中には,1)社会の進歩・発展に貢献する能力を有する人,2)社会の維持に寄与する人,3)1)と2)の人の貢献に縋って生きていく人―の3種類がいる>―と。

これはまあ,常識的な見解というか,誰も異論はないのではないだろうか。会田氏の指摘で重要だと私が思うのはその先で(これも内容だけ。正確な文言ではないのであしからず),曰く,

<文明が発達すればするほど,社会に占める1)の人の割合は減り,2)の人も少なくなる。そして,3)の人の割合が増える>

ま,これも言葉だけ読めば,別に過激な発言でもなんでもないのかもしれないが,わたしは非常に強い衝撃を受けたことを覚えている。読んだのはまだ若いときだったが,自分は2)に属する程度の能力はあると(当時は)自負していたし,分野によっては1)に属する人間になれるのではという希望的観測を持っていた。しかし,過去20年くらいの世の中の様子と自分の人生を振り返ると,1)どころか,2)でいることすら難しい。そして,そういう状況は今後,ますます強まってくるのは間違いない。

« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »