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2014年8月

2014年8月 3日 (日)

“資金”としての予算と“目標(ノルマ)”としての予算―奇妙な夢を見た

奇妙な夢を見た。不快な夢に近いかもしれない。

どういうわけか某大学(夢の中では実名。東京に実在する大学。何故その大学なのか,わたしはわかっているが,ここでは某大学としておく)の一番下っ端の非常勤の研究員(助教か?)のような職を得ている自分が,2年目に入り,今年は予算(研究費)が減ったので切り詰めて下さい(節約してください)のようなことを直接のボス(女性)やそのうえの偉い人に言われている,というものだった。非常にリアルな映像で,最近の出来事やいまの自分の状況に照らし合わせてかなり了解(解釈)可能な夢だと感じた。

書きたいことはその夢の話ではなく実は「予算」という言葉について。国の予算などでおなじみだが,家計の予算,旅行の予算,などというふうにも使われる。ところが,一般企業に勤めて,営業などの職務につくと,売上予算,という言葉で,売上目標=ノルマ,とほぼ同義に使われていることに気付く。わたしは若い頃からいまで言うフリーターのような生活が長く(今も,フリーターのようなものだが),厚生年金のつく正社員の仕事で初めて1年以上続いたのは30歳の頃なので,営業でのこの予算という言葉に最初は戸惑った。

ネットの大辞林で調べると,予算の定義として(一部短縮しています),①あらかじめ計算して予定しておく費用,②前もって計算して見積もりを立てること,③国または地方公共団体の歳入・歳出の見積もり,などの定義が載っている。よく読むと,①~③の本質は同じであることがわかるが,文脈によってはあらかじめ存在する“資金”のような意味にも使われるし,“売上ノルマ”のようにも使われる。

今朝見た奇妙な夢は,8月に入って見通しのよくない私の仕事の状況が無意識のプレッシャーとなって出現したもののような気がする。わたしも個人事業主なので,毎月や年間の“予算(売上目標)”は常に意識している。今年は5月までが独立以来,最悪の状況で,6月,7月は比較的良かったが,8月以降また不透明(というより現時点で真っ暗。顔は真っ青)なので,7月が終わった先週あたりから鬱々としていた。それでも,8月初旬までは新規の原稿書きの仕事がいくつかあるので,ここ数日はその準備にとりかかっていたのだが,やる気が出ない。

内容的にまったく新しい領域なのでここ3日ほど準備としてその疾患に関する本を読み,かなり理解が進んだが,ここがわたしの最大のウィークポイントで,わかってしまうとそれまでの熱意が薄れてしまう。知らないことを学んでいく過程というのはおもしくても,すでにわかってしまったことを“まとめる”作業というのはなかなかに億劫だ(それがわたしの仕事の本質なのだが)。

話は突然変わるが,たしか先週放送された,NHKスペシャル(小保方さんの研究不正を追ったドキュメンタリー)は録画をし忘れ,見逃してしまったのだが,ネットで遊んでいたら番組が見られるURLを見つけた。見逃した方のために以下に貼っておきます。早晩,削除されると思うので見たい方は早く視聴されることをおすすめします。

http://www.miomio.tv/watch/cc84991/

NHKの過剰取材によって小保方さんがケガさせら抗議したという番組だが(その結果,放映をむしろ早めたと聞く)内容的には,良く出来ていると思った。

最後の方に,センターで笹井氏とのつきあいの長い人(名前忘れてしまった。見直すのは面倒なのでしない)が登場し,笹井氏の研究者としての業績だけでなく,これまでの“予算獲得手腕”を評価し,「(たった一回の)今回の失敗でこれまで気づきあげてきたものを無にしてしまった」と残念がるインタビューコメントがある。

このコメントについていろいろ意見はあるだろうが,わたしは世間一般の人が研究職における予算(研究費)の位置づけを十分に理解していないと常々感じていたし,このNHKスペシャルをみても,そのことを強く感じた。

今回の研究不正の根本には,激しい競争,特に,特許獲得に対する競争があり,特許獲得が研究費獲得の大きな力になることは番組でも指摘されていた。

研究職にとって予算(研究費)の獲得はイコール収入(仕事)の確保,維持,拡大であり,一般企業の売上予算(の達成)と同じである。一般の企業でも,企業の社会的責任,個々の企業の理念というものはあるが,日々の活動のなかでは売上を伸ばし,利益を拡大することがプライオリティーとなる。そして,予算(売上)達成への義務感あるいは野心から,さまざまな不正,不祥事が発生することがあるが,今回の論文不正もその原因をそういう観点から把握することが可能であろう。

あれ?冒頭の夢の話と予算という言葉の二義的意味を結びつけて何かを書こうと始めたのに,またもや,まとまりのない文章になってしまった。

明日から水曜まで息子の同級生のご家族と一緒に軽井沢に遊びに行くので,今日中に1~2本,原稿を完成しておかなければいけない(先に書いた新しい領域の原稿とこれまでにもやっているシリーズ原稿)。自らに課している“予算”の小ささと,その実現のための作業にも億劫を感じる自分が,あー,情けない(;一_一)。

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